Eat! Eat! Eat!

食べること、作ること、音楽を聴くことが好きです。日常をつらつらと

ルポ川崎

あっという間に2019年になっていました・・

珍しく昨年末に本を読んだので忘れないように記録しておこうかと久々にブログを。。

 

 

ちょうど1年前川崎市に引っ越してきたのもあって、ふと興味本位で購入した本「ルポ川崎」

 

田舎出身なので川崎が治安悪いとは聞くものの、現代だし治安が悪いとは?

あまり想像もついていませんでしたが、ルポ川崎を読んでちょっと川崎の見方が変わった

 

ニュースで聞く川崎の事件はどこなんだろうとか、先日の川崎の在日朝鮮人に対してブログでヘイトスピーチをした人が逮捕された事件とか

ああ、まだこれが現実の地域が日本にもあるんだなと。

 

ルポ川崎は、 2015年に10代の少年が多摩川の河川敷で中1の少年を殺害した事件を中心に、川崎はどのような環境で、どのような人々が生活していて、何が起きていて、

暴力で生きていく以外の術がなかった世界がカルチャー、ヒップホップによってどう変わってきているか、あらゆる面から川崎の人々にインタビューをする形で構成されています

そこには今まで知らなかった川崎のリアルな現実が書かれていました

 

それこそ2018年よく名前を聞いた川崎出身のヒップホップグループBADHOP

正直BADHOPっていうアーティスト最近人気なんだな〜と思うくらいでしたが、BADHOPの影響力たるや、、

BADHOPの登場、ヒップホップというカルチャーによって川崎がこんなにも変化していくのかと、あまり地域で影響力のあるものに触れることのなかった私には衝撃でした

 

ルポ川崎を読んでいてふとJRを思い出しました。

JRというアートによって世界を変えようと活動しているフランス人のアーティストがいます。(数年前東京でも展示をやっていたので知ってる人も多いのでは?)

とあるリオデジャネイロの貧困街では、NGOも観光客もおらず、ここではどんな犯罪が起こっても外部の目撃者はいませんでした

JRがそこで出会った女性は、「We are hungry for culture, we need culture」と言っていたそうです

JRはここでとあるアートプロジェクトを実行します。このプロジェクトは、現地住民とメディアの架け橋となり、ここで起こっていた現実を世界へ発信するきっかけとなりました

 


アートを通して世界をひっくり返す

 

川崎の環境と近いものを感じたのは私だけでしょうか

JRはアートで世界を変えようとしていて、BADHOPは川崎をヒップホップで変えようとしている

 

 

たまたま私の職場は二子玉の多摩川近くで、社員食堂からは川を挟んで川崎が見渡せます

世田谷から多摩川を挟んだ向こう側、川崎を見渡すのはとても不思議な感じで、今までの私が知らなかったように、川崎を知らずにこちら側で暮らしてる人も多いのでしょう

知ったからと言って特に何ができるわけでもないのですが、カルチャーの力が消えないように好きなものは好きでいたいな〜と思います。

 

 

ルポ 川崎(かわさき)【通常版】

ルポ 川崎(かわさき)【通常版】